職場での昼食後の歯磨きはもはや常識になったといっても過言ではないでしょう。しかし、口腔内の衛生状況はというと、統計及び現状の観察から、まだまだ欧米に遅れていると言えます。「8020」を目標にいろいろな視点で、オーラルケアの大切さが啓蒙されていますが、40歳以上で8割の人々が軽度を含め歯周病にかかっていると報告されております。歯を失う主原因は歯周病だと認識していてもこの数字です。歯周病は徐々に進行する病気で、初期段階では痛みがなく自覚症状がないので、忙しい人々にはこまめなケアが煩わしいということで、ついつい怠りがちになっているようです。日常の丁寧なオーラルケアが一生自分の歯で美味しい食事をすることにつながっているのに・・・。
歯科医学や技術の発展で、歯を失うと入れ歯という時代から、直接歯槽骨に人工歯根を設けるインプラント治療が徐々に増えてきています。 保険が使用できないのでかなり高額ですが、噛む力は入れ歯とは比べものにならないくらい大きく、何でも咀嚼できるようになるそうです。しかし、歯槽骨に直接歯を固定するので、本来の歯根膜を通じての食感は得られません。やはり自分の歯を失わず、一生涯自分の歯で食事ができることの意義を真剣に考えたいものです。また、自分の歯を多く残している老人は、歯の少ない老人より痴呆症になりにくいという報告もあります。歯を失わないことは痴呆症になりにくいという事実からも、オーラルケアの重要性を一人でも多くの人々に認識していただければと思います。
衛生学的見地から、いろいろなオーラルケア製品を市場に出すことはデンタルIQアップに貢献することになると、歯科大学の教授にアドバイスをいただき、オーラルケアの大切さを伝えることを一つの使命に、「気づき」をテーマに、「歯石屋くん」というブランドのオーラルケア製品シリーズを9年前より開発製造し続けております。その中に、今でもよく売れている金属製のピックがついている製品があります。製品化にあたり、口腔内を金属製の物で手入れすることに拒否反応を示される方は本製品の購入者にはならないと見切り、歯科医に行くほどではない(行きたくない)が、歯ブラシ等では落せない歯に付着した頑固なヨゴレを自分で除去したいというニーズにのみ応えました。そして、購入者がこれらの製品を利用し、自分の口腔内の状況をしっかりと認識していただく品で、口腔内の衛生状況が良くなった後は、チェックの為に必要な製品と感じてもらえればと考えました。
「口臭予防」には舌清掃が効果的だと知られ始めた頃、私どもは歯磨きの最後に歯ブラシで舌を磨くことをアメリカ歯科医師会が指導しているのを知っておりましたが、用途化できる製品群は小社には武器になると考え、「嘔吐反射を起こしにくい(オェッとならない)」「心理的に使用し易い」「効果がある」をキーワードにユニークな舌クリーナー「すっきり舌」を製品化しました。本品を開発する際、アメリカ人にも使用してもらえると創造できましたので、小社ながら、3年前よりアメリカ市場に製品を投入しました。弊社製品は大量に販売されておりませんが、アイデアは十分評価していただいております。
そんな中、縁あり、コーティングワイヤー歯間ブラシをアメリカ市場に供給することになりました。この歯間ブラシは、ブラシ部のみを交換するもので、他社のホルダーにも装着できます。ところが、日本市場はというと、柄と一体の物ばかり、爪楊枝感覚で使用し易いのでしょうが、ゴミ問題も考慮し、他社製品と互換性があるものを日本市場に投入することに意義を感じ、同一仕様品を「M-Care」として本年販売を開始しました。
アメリカでは99%がコーティングワイヤーの歯間ブラシなのに、日本では99%が裸ワイヤーの歯間ブラシ、より良いものを消費者に知っていただきたいと思っております。小売店におかれましては、売場を通じ、より役立つ情報を伝えることが、一つの役目になると思われます。小社としては消費者に役立つメッセージを込めた製品を出し続けたいと考えております。